役員紹介


理事長

社団法人 日本形成外科学会 理事長 平野 明喜

社団法人 日本形成外科学会
理事長 平野 明喜

 形成外科学は新しい分野と思われがちですが、その歴史は大変古く紀元前6世紀頃の失われた鼻の再建までさかのぼることができます。その後、戦争や交通外傷などを契機に大きく発展し、現在の形成外科では体表のあらゆる異常を元の正常な機能と形態に近付けるという再建外科のみならず、予防、保存的療法、さらにリハビリテーション療法まで幅広い治療を含む基本的診療科のひとつとなっています。しかし、対象疾患と診療内容が多岐にわたるため、形成外科学は単純に表現しにくい診療科でもあります。対象領域としては、熱傷(やけど)、顔面外傷・顔面骨骨折、唇裂・口蓋裂、手・足の外傷と生まれつきの異常、顔や体表の生まれつきの異常、あざ・血管腫・良性の皮膚の腫瘍、体表の悪性腫瘍、様々な癌切除後の変形、瘢痕(傷あと)・ケロイド、褥瘡(床ズレ)・足などの治りにくい傷、美容外科などを含みます。形成外科は研究や臨床で培ってきた創傷治癒学、再建外科で多用してきた各種組織移植術、マイクロサージャリーの技法による組織や臓器の移植などをとおして、患者様の社会復帰に大きく貢献しています。

 日本形成外科学会は、形成外科学の基礎ならびに臨床研究に関する発表等をとおして知識と技術の交換と共有により形成外科学の進歩普及を図り、学術の発展と国民の健康と福祉に寄与することを目的に、1958年に設立されました。現在、会員数は4,394名、専門医は2,017名です。専門医は上記の対象領域における豊富な治療経験が求められ、厳しい専門医認定試験で選考されます。また、生涯教育制度によって専門医には最新の形成外科学の知識の技法を継続的に習得するために、5年ごとの資格更新審査が義務づけられています。

 現代において医学の進歩は著しく、また社会の価値観が多様化する中、医師には安心・安全で良質な医療の提供が強く求められています。日本形成外科学会は21世紀の社会の要請に応え、信頼される形成外科専門医の養成に努めると共に、新しい医療技術の開発と臨床応用により、国民の皆様の健康と福祉に貢献するよう一層努力いたします。会員ならびに関連学会各位のご支援、ならびに国民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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