形成外科で扱う疾患


手指外傷・変形

1. 疾患の解説

手指は人間の生活には欠くことのできない重要な部位で、その損傷は日常生活に多大な制限をもたらすことがあります。その再建にあたっては機能的側面だけでなく整容的側面も重要で、様々な病態に対処できる経験豊かな専門医の診療を受けることが必要です。

手指の外傷は様々ですが、適切な初期治療を受けないと機能的欠損を伴いやすいものは熱傷と切断です。熱傷は創が治癒しても瘢痕拘縮などの傷痕の引き攣れを起こしやすく、切断は多くの場合、時間的猶予がありません。熱傷は受傷直後に十分冷水で冷やすことが重要で、切断の場合は血管吻合などによる再接着術が必要となります。切断指はビニール袋などで密封した後、氷水につけて病院に運ぶ必要がありますが、再接着術の出来る施設は限られるため救急隊員の指示に従うのが良いでしょう(「切断指再接着」の項も御参照下さい)。

手指の変形はその病態により様々な治療法がありますが、爪や指自体の欠損では足指からの爪移植や指移行も可能です。また、皮弁と呼ばれる組織の移行により機能・形態の改善をはかることもできます。

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2. 治療法

指尖の再建にあたっては形態だけでなく機能、特に知覚の再建が重要な目的となります。すなわち、痛みがなく、感覚が優れ、よく動き、形が良い指をつくるわけです。そのためには、皮膚移植、皮弁と呼ばれる血行のある組織の移植、骨移植、ときには足指の移植も考慮されます。その場合、組織の採取部位の損傷は最小限に抑えられている必要があります。いくつもの方法を組み合わせて安定した犠牲の少ない再建を行います。それぞれの方法には長所も短所もあり、担当医と十分に話し合い、何が出来て何が出来ないのかを知り、どうしてほしいのかを率直に伝える必要があります。

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