社団法人 日本形成外科学会
理事長 中 西 秀 樹 |
形成外科は先天的あるいは後天的な外傷や腫瘍切除後の体表の色や形の異常を再建して、QOLの向上に寄与する外科学の一分野であります。このような機能に加えて、形態を改善させる医学の歴史は古く、紀元前6世紀にさかのぼることができます。その後、外科医学全般が急速に進歩した19世紀に、欧米を中心に近代形成外科が普及・発展いたしました。現在の形成外科は形態解剖学の基礎知識に基づく再建医療に加えて、創傷治癒の概念を基に、体表部すべての疾患を予防から保存的治療、手術などを用いて幅広く治療する基本的診療科となっています。
日本形成外科学会は、形成外科学の基礎ならびに臨床に関する研究についての発表等をとおして知識と技術の交換・共有し、形成外科学の進歩普及を図り、学術の発展と国民の健康と福祉に寄与することを目的に、1958年に設立され、1975年に形成外科が独立した診療科となっています。現在、会員数は4366名、専門医は1739名です。また、学会専門医には最新の形成外科の知識の技法を研修・習得するために生涯教育制度として、学会による5年ごとの資格更新審査が義務づけられています。これらの専門医は全国の病院の勤務医あるいは開業医として、専門性の高い形成外科医療の提供に努めています。
21世紀となり、医学の進歩は著しく、また社会の価値観が多様化する中、医師には安心・安全で良質な医療の提供が強く求められています。日本形成外科学会は、21世紀の社会の要請に応え、信頼される形成外科専門医の養成に努めると共に、新しい医療技術の開発と臨床応用により、国民の皆様の健康と福祉に貢献するよう一層努力いたします。会員ならびに関連学会各位のご支援、ならびに国民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
なお、日本形成外科学会の活動につきましては、(社)日本形成外科学会ホームページをご参照下さい。 |